線維筋痛症

こんにちは、木原です。
今日は『線維筋痛症』についてお話ししたいと思います。

線維筋痛症は新しい疾患ではなく、以前には別な病名で呼ばれていたものを、この病名に統一したものです。
【線維筋痛症の主な症状】
① 全身の広い範囲に感じる慢性的な痛み
② 特定の部位に感じる圧痛です。
線維筋痛症は全身の痛み以外にも
③ 疲労感
④こわばり
⑤頭痛、頭重感
➅しびれ
➆不眠
➇不安感
➈落ち込んだ抑うつなど        
さまざまな自覚症状が見られます。
*痛みに対する不安から「うつ病」の合併率は30~50%と言われています。
何千人、何万人に1人というごく稀な難病というわけではありません。

日本では人口の約1・7%にみられ、おおよそ200万人の患者数とされており、男女比は女性の方が男性よりも7倍くらい多いとされ、年齢30〜50代と中年女性に多く見られます。
【原因】
原因は現在のところまだ詳しくわかっていません。
痛みを感じる信号の機能に障害があるのではないかという説もあります。
また思春期に受けた虐待やトラブル、手術や事故による外傷(ケガ)などが発病のきっかけとなり、日常生活の大きな出来事が病気の経過に影響を与えます。

❶体の広範な部位の原因不明の激しい痛みが3カ月以上持続ないし再発性にみられること
❷診察では決められた体の特定の部位(18カ所)を指で圧迫されると、11カ所以上に痛みを訴える(圧痛点の存在)こと


この2点が認められれば、「線維筋痛症」と確実に診断されます。

線維筋痛症では、痛みのせいで動けなくなったり、物が持てなかったり、座ることや横になって寝ることもできなくなることがあります。
このような様子は症状が分からない人からすると怠けていると見られがちです。
欧米では「線維筋痛症」は長期経過とともに自殺率が増加するため、その対策も
重要とされているようです。
周囲にいる人は当人の訴えを受け止め、理解して心の負担を少しでも軽減してあげることが大事なのではないでしょうか。

軽い症状だからといって我慢することで病気を進行させてしまうことも大いにあります。
身体の使い方と同じで自分で自分自身を苦しめてしまう。
痛みとは身体からのサインです。
我慢強いのは日本人の素晴らしい特徴のひとつですが、重篤な疾患を見過ごさないようにしましょう。

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